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日経平均株価指数大暴落へ、イギリスEU離脱濃厚か!?国民投票日が迫る


日経平均株価指数
【日経平均株価指数日足(2015/06/12 – 2016/06/14)】

日経平均株価指数、連日の大暴落・・・

2016年6月14日、前営業日の相場に引き続き、日経平均株価指数は大幅に下落しました。前営業日比-160.18円-1.00%)となる、15,859.00円で本日の大引けを迎え、ついに節目の一つでもある16,000円を割り込みました。1,6000円を割り込んだのは、2016年4月12日以来約2か月ぶりの出来事です。

本日の市場では、前日と同様にほとんどの銘柄で、利益確定やリスクオフをはじめとした売り注文が殺到し、大きく値崩れを起こしています。これまで積み上げてきたチャートを大きく崩すことになった銘柄も多く存在し、新興市場で主に取引している人にとっては、先月5月16日に起きたジグソーショック(マザーズショック)を彷彿とさせるように、株価が大きく暴落しました。なお、ジグソーショック(マザーズショック)については、以下の記事も併せてご覧ください。

マザーズ三強ジグソー、ブランジスタ、そーせいの株価大暴落、新興市場全体に波紋広がる
新興市場大暴落とその理由 新興市場全体が大暴落に・・・ 2016年5月16日、東証マザーズ、東証ジャスダックなどの新興市場全体に大き...

イギリス、EU離脱濃厚か!?

この日経平均株価指数の大暴落を含む世界同時株安の原因となっているのは、イギリスのEU (ヨーロッパ連合) 離脱の可能性です。おそらく多くの投資家がすでに知っていることなのかなと思います。イギリスは、EU離脱を匂わせる発言がこれまで飛び交っていましたが、今月6月23日にEU離脱の是非を問う国民投票を開催することになりました。また、11日から12日に集計された最新の世論調査によると、EU離脱に対して賛成するとする国民が約53%であり、反対する国民の約47%を超えたとのこと(参考:EU離脱支持、イギリスの世論調査で過半数に 国民投票「ブレグジット」の行方は? | THE HUFFINGTON POST 2016年6月14日 )。国民の過半数が賛成であることから、イギリスがEUを離脱する可能性がかなり濃厚になってきたともいえます。

ちなみに、昨年2015年夏には、イギリスと同様にEUに加盟しているギリシャがEUを離脱する可能性があり、当時同時に懸念されていた中国経済の失速とあわせて、世界同時株安が起きました。ギリシャは、EU加盟国に対して大きな借金を抱えていましたが、ギリシャ議会が金融支援の条件とされていた財政改革法案を提出したことで、EUと欧州中央銀行による820億ユーロ(約11兆円)の金融支援が決定となり、ギリシャがEUを離脱することは回避されることとなりました(ギリシャ破綻、ひとまず回避 EUは8月本格支援 | 日本経済新聞 2015年7月17日)。

当時も世界経済への影響を懸念する声が一部ありましたが、イギリスの影響力は、ギリシャのそれに比べると大きいため、EUに加盟するほかの国々をはじめ、世界経済に対して打撃を与える可能性があります。いずれにしても、EU加盟国間のイザコザや仲の悪さが、露呈した結果となりました。ギリシャがEUを離脱するかどうかの瀬戸際のときにも、EUのなかで賛成派と反対派に分かれてました。一括りにされがちなEUですが、加盟国それぞれの立場や見解は結構違います。このイギリスのEU離脱が現実のものとなれば、そのことを皮切りに、EU同盟が崩壊に向かう可能性があるとの見方もあります。今後のイギリスの動向には、目を離すことができないということは言うまでもありません。

追記

日経平均株価指数大暴落から小反発


日経平均株価指数
【日経平均株価指数日足(2016/03/15 – 2016/06/15)】

2016年6月15日本日、4営業日連続で起きた株価大暴落から小反発し、日経平均株価指数は、前営業日比+60.58円(+0.38%)の15,919.58円で大引けを迎えることとなりました。連日の株価大暴落に対する機関による買い戻しと考えられますが、もちろん油断のできない状況には変わりはありません。

明日の相場を見なければ何とも言えませんが、肝心のイギリスの国民投票は、来週の6月23日とまだそれまでに6営業日あるため、明日以降しばらくの間は、横横な展開が続く可能性もあるのではないかなと思います。もし引き続き株価が下落するようならば、イギリスの世界経済への影響力の強さを物語ることになりますね。万が一のときのために、枚数を徐々に減らしたり、購入を控えたりするなどのリスクオフをしておいたほうが良いかもしれません。(追記:2016年6月15日)

日経平均株価指数、再び大暴落へ


日経平均株価指数
【日経平均株価指数日足(2016/03/16 – 2016/06/16)】

2016年6月16日本日、日経平均株価指数は再び大きく暴落しました。前営業比 -485.44円(-3.05%)となる15,434.14円で大引けを迎えました。本日のザラ場を5分足でみると、まさに急な山を休憩することなく転げ落ちるかのように暴落している様子がわかります。このチャートだけをみると、投資家心理は、かなり冷えきっている様子がうかがえます。

明日の相場も期待のできない展開が続くのでしょうか?イギリスがEUを離脱することを踏まえて折り込みにいっているのでしょうか?まだまだ底値が想像がつかないこともあるため、少なくとも23日の国民投票までは、慎重な売買が求められることは言うまでもないことでしょう。(追記:2016年6月16日)

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