ローソク足の書き方

ローソク足を書けることの意義

ローソク足を読めることによって、相場の重要な四本値(『始値』『終値』『高値』『低値』)が理解できるようになります。しかし、それだけではまだ不十分でしょう。なぜならば、ローソク足は日々値動きする株価を視覚的にわかりやすくした手法の一つに過ぎないからです。株価チャートからローソク足を実際に書けるようになることで、ローソク足それだけを見るだけでその時の相場における株価の値動きがどのようであったのかがすぐにわかるようになります。この力は、今後の株価の値動きを予想するうえで重要なことであり、かつ基本的なことなのです。

この項目『ローソク足の書き方』では、ローソク足を書く手順をまとめたうえで、与えた株価からローソク足を書き上げる実例を載せています。

ローソク足の書き方

書き方の手順

ローソク足を書くには、以下の4つの手順を踏みます。ローソク足は、四本値(『始値』『終値』『高値』『低値』)で構成されているので、まずそれらをプロットしてあげる必要があります。これまで学んできたように、この四本値が、『実体』と『ヒゲ』を構成することになります。そのため、まずこの四本値をプロットしておきます。次に、ローソク足の『実体』と『ヒゲ』を書いてあげます。『実体』は、必ず『ヒゲ』の中に収まりますので、まず『実体』を書きます。そのとき、『始値』と『終値』をボックスで結んであげます。『始値』<『終値』ならば陰線となりますので、そのボックスを黒色で塗りつぶします。また、『始値』>『終値』ならば陽線なので、塗りつぶす必要はないです。最後に、『高値』『低値』から『実体』の間を直線でつないであげれば完成です。このとき、『高値』が『始値』もしくは『終値』と同じ値、あるいは、『安値』が『始値』もしくは『終値』と同じ値の場合には、『ヒゲ』はなくなります。

【ローソク足を書く手順】
手順 実行内容
1 四本値を全てプロットする
2 『実体』を書く(1): 『始値』『終値』をボックスで結ぶ
3 『実体』を書く(2): 『始値』<『終値』ならばボックスの中を黒く塗りつぶす(『始値』>『終値』ならばそのまま)
4 『ヒゲ』を書く: 『高値』『低値』から『実体』に向けて直線を引く

ローソク足を書いてみる

実際に、ある相場に則してローソク足を書いてみましょう。以下の表は、ある日の株価の値動きの四本値をまとめたものです。ちなみに、この株価データは、2016年5月3日の『データHR[3628]』の実際の相場のものです。

【ローソク足(日足)の四本値】(例:データHR[3628]|2016年5月3日)
始値 1,087円
終値 1,270円
高値 1,311円
安値 1,081円
【ローソク足(日足)の書き方】(例:データHR[3628]|2016年5月3日)
手順(1) 手順(2) 手順(3) ※不要 手順(4)
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