ローソク足のヒゲ

ヒゲの示すもの

ローソク足には、四本値の『始値』『終値』『高値』『低値』から構成される『実体』と『ヒゲ』が存在することをこれまで学んできました。ローソク足は、その形状を見てもわかる通り、これらの『実体』と『ヒゲ』の2つの要素から構成されているということができます。そして、相場の投資家心理は、これらの『実体』と『ヒゲ』に表れるといわれています。

前項では、ローソク足の『実体』について触れました。本項では、ローソク足の『ヒゲ』について学習します。『ヒゲ』とは、『実体』以外の直線で示されたものをいいますが、この『ヒゲ』にはどのような意味が隠されているのでしょうか?『ヒゲ』には、そのときの相場の『揺らぎ』が表れるといわれています。ローソク足の『ヒゲ』は、『実体』と『高値』もしくは『安値』から構成されています。『実体』と『高値』の間は、『上ヒゲ』とよばれ、『実体』と『安値』の間は、『下ヒゲ』とよばれていることは、すでに学びました。これらのことを踏まえたうえで、この『ヒゲ』の示す『揺らぎ』について学びます。

相場の揺らぎ(1)

ローソク足の『上ヒゲ』の長さが、相場の揺らぎを示す一つの指標となっています。この『上ヒゲ』の長さが長ければ長いほど、株価が1度は大きく上昇し、その上昇したはずの株価がまた下落したことを意味しています。投資家の間では、利益確定売りが発生し、その勢いが新規の買いを上回ったことを示しています。投資家心理は悪化し、翌日まで引きづる可能性があるほど。『ヒゲ』とは、1度は買ったが、売ってしまうという『揺らぎ』を表していることにほかなりません。

相場の揺らぎ(2)

ローソク足の『下ヒゲ』の長さは、『上ヒゲ』の長さと同様に、そのときの相場の揺らぎを示す一つの指標となっています。この『下ヒゲ』の長さが長ければ長いほど、株価が1度は大きく下落し、その後大きく下落したはずの株価がまた上昇したことを意味しています。もちろん投資家の間では、株価暴落時に購入した投資家による利益確定売り勢いが、新規の買いを下回ったことを意味しています。投資家心理は徐々に回復し、翌日につながる株価の値動きとなることもあります。すなわち、『ヒゲ』とは、1度は売ったが、その後買い戻してしまうという『揺らぎ』を表していることにほかなりません。

まとめ

ローソク足の『ヒゲ』の示すものは、以下のものです。

  • 相場の『揺らぎ』(1):ローソク足の『上ヒゲ』が、長いか短いか
  • 相場の『揺らぎ』(2):ローソク足の『下ヒゲ』が、長いか短いか
スポンサーリンク

シェアする

フォローする